研究者・大学名一覧

研究者・大学名一覧

研究者/大学

カナ

所属研究機関

  • 秋田 純一教授
    アキタ ジュンイチ
    金沢大学
    融合研究域

    研究分野: 集積回路、インタラクション、Make

    研究概要

    社会で幅広く「道具」として使われるべき半導体は、その技術の高度化(ムーアの法則)の結果として、一部の人しか使えなくなっている現象があり、それは「独自の半導体をつくれば実現できるかもしれない」という発想自体を妨げていると考えています。
    この現象をより広くとらえると、多様な人が様々な技術を「道具」として使えるようになることで、社会や個々の課題を解決することができるようになると考えられます。このような傾向は「技術の民主化」と呼ばれ、2010年頃からAIを含むIT技術、電子回路、機械加工などの様々な分野で世界的にみられるようになってきていて、"Make"と呼ばれています。
    私の研究室では、半導体とMakeの接点を探り、具体的な課題(特に人間と機械の関わりであるヒューマンインタフェースに関連する課題)を設定して研究を行っています。個々の研究課題は小規模で多様な分野にわたるため大型の研究プロジェクトを組織しにくい傾向があることから、みなさまの幅広いご支援をお願いします。
    これまでの成果物: http://akita11.jp/works/

  • 荒磯 裕平准教授
    アライソ ユウヘイ
    金沢大学
    医薬保健研究域 保健学系

    研究分野: 生化学、ナノバイオサイエンス

    研究概要

    高速原子間力顕微鏡やクライオ電子顕微鏡を用いて、ミトコンドリア生合成を制御する様々なタンパク質複合体の立体構造を1分子レベルで解析しています。様々なタンパク質分子の働く姿を可視化することで、ミトコンドリアが細胞の健康を維持する仕組みを次々と明らかにしていきます。

  • 荒川 大准教授
    アラカワ ヒロシ
    金沢大学
    医薬保健研究域薬学系

    研究分野: 薬物動態学、薬物安全性学、細胞工学

    研究概要

    ・医薬品や食品・化粧品などの化学物質による安全性評価手法を開発するため、新しい培養方法の構築し、その細胞を用いた評価方法の開発を行なっています。構築した評価系は市場化やガイドライン化を行い、医薬品や一般化合物の研究開発に具体的に貢献できることを目指しています。
    ・腎不全の治療・予防方法を樹立するため、腎臓組織の培養方法の作成や、尿毒症物質の解毒方法の探索を行なっています。

  • 安藤 広和准教授
    アンドウ ヒロカズ
    金沢大学
    医薬保健研究域薬学系

    研究分野: 生薬学,薬用植物学

    研究概要

    漢方生薬『麻黄』は葛根湯や麻黄湯などに配合される重要な生薬です。現在,日本で使用される麻黄の全量を中国から輸入していますが,中国では麻黄を輸出規制の対象に指定しています。日本で安定的に麻黄を使用するためには国内で生産する必要があると考えられます。

  • 生田 和史教授
    イクタ カズフミ
    金沢大学
    医薬保健研究域保健学系医療科学領域病態検査学講座

    研究分野: 微生物学、ウイルス学

    研究概要

    サイトメガロウイルス(CMV)は健康な成人の多くに症状を起こすことなく感染しているウイルスです。妊婦がCMVに感染すると、胎児では小頭症・聴覚障害・発達障害などを起こすことがあり、先天性CMV感染症と呼ばれています。CMVは経胎盤感染を起こすことが知られていますが、その詳細は分かっていません。CMVが胎内でどのように感染するのかを明らかにし、胎内感染症への新たな対抗手段を確立するための基礎研究を行っています。

  • 池田 虎三助教
    イケダ トラゾウ
    金沢大学
    先端科学・社会共創推進機構

    研究分野: 学術情報分析学、科学技術政策分析

    研究概要

    世界の研究者の論文や特許情報等々、その他の様々なビッグデータを分析することで、社会全体の科学技術動向を俯瞰します。その分析により、社会がより良い方向に進んでいけるように、科学技術の方向性となる指針を提示します。
     指針の提示だけではなく、各自治体、地域社会、各大学、各研究者個人単位での分析により、それぞれの組織間、関係者間を繋ぐ仕組みを提供します。多種多様な創造の場を提供することで、科学技術のイノベーションを創出し、医学の向上や、食料問題、環境問題、地域課題等々の様々な課題解決に貢献します。

  • 石谷 孔司助教
    イシヤ コウジ
    金沢大学
    サピエンス進化医学研究センター

    研究分野: バイオインフォマティクス、パレオゲノミクス、メタゲノミクス、集団遺伝学

    研究概要

    遺跡などから出土した考古試料のDNAを分析する「パレオゲノミクス」は、過去に存在していた(あるいは絶滅してしまった)生物に関する貴重な情報を得るための強力なアプローチです。この分野は、これまで多くの研究者が取り組んできた「ヒトはなぜこれほどまでに繁栄できたのか」「(我々の)祖先はどこから来たのか」「病原菌やウイルスはどのように拡散し、進化してきたのか」「なぜこの種は絶滅したのか」等の根源的な問いの解明に大きな可能性を秘めており、世界各地で精力的な研究が進められています。

    では、なぜこのような研究がここ数年で急速に進展したのでしょうか。その背景には、「バイオインフォマティクス」と呼ばれる、生物を情報科学的な視点から分析し理解するための研究分野の発展が深く関係しています。従来、考古試料のDNA分析には、経年劣化によるDNAの分解、他個体や別種のDNAによる汚染、非常に限られたDNA量といった数多くの制約がありました。しかし、統計学や機械学習、深層学習、AIといった先端技術を駆使したバイオインフォマティクスの進歩により、こうした課題の多くが克服されつつあります。

    具体的には、バイオインフォマティクス技術を活用することで、非常に短く断片化した古代DNAをコンピューター上で正確かつ効率的につなぎ合わせ、古代のゲノム復元(再構築)が可能になりました。また、病原体の起源系統を突き止めたり、異種・同種由来の汚染DNAの除去、さらには表現型の予測(復顔など)といった幅広い応用がバイオインフォマティクスによって可能となっています。これらの技術は、パレオゲノミクスの潜在能力を最大限に引き出し、古代人の起源探索や生命進化への理解を強力に推し進める原動力となっています。当研究室では、こうしたバイオインフォマティクス技術を主軸にヒトを中心とした動植物や微生物の起源や進化に対する理解を深めながら、医学や他分野との連携を含む文理医融合型研究を進めています。

  • 井出 明教授
    イデ アキラ
    金沢大学
    国際基幹教育院

    研究分野: 観光学

    研究概要

    20世紀末にイギリスで提唱された新しい観光の概念である”ダークツーリズムDark Tourism”は、瞬く間に世界中に伝播し、実践と研究が深められています。災害・戦争・事件・事故の記憶を後世につなぎ、教訓としていくための一つの手段として、現場の観光活用は非常に大きな可能性を有しています。この研究の重要性を理解し、支援してくださる皆様に心から感謝申し上げます。

  • 臼井 洋一准教授
    ウスイ ヨウイチ
    金沢大学
    理工学域

    研究分野: 地球電磁気学 鉱物学 地質学

    研究概要

    今知られている唯一の生命進化の場である地球の大きな特徴の一つは、地磁気を持っていることです。私たちは地磁気が地球生命環境の形成に果たしてきた・果たしている役割を発見し、理解することを目指しています。そのために、マイクロスケールの天然磁石(鉱物)が持つ磁力と地磁気との関係を研究します。具体的には、サブミクロンスケールでの3次元計測、数値モデリング、合成実験を磁気測定と組み合わせる一連の分析技術の開発を行います。また海洋底などでの試料採取とその分析を推進します。見えない磁場の大きな働きを発見し、地球にワクワクする人材と社会文化を創り出すことも目標です。学生の旅費などの実地教育資金、および通常の助成では難しい長期的な研究の資金としてのご支援をお願いします。

  • 大江 真琴教授
    オオエ マコト
    金沢大学
    医薬保健研究域

    研究分野: 創傷看護学、看護理工学

    研究概要

    糖尿病足潰瘍は、糖尿病患者の足部に発生する足病変の一つであり、重症化すると足切断などの身体予後や生命予後に影響するため、予防や早期治癒が重要である。世界的に糖尿病患者数は急増しており、合併症である糖尿病足潰瘍のマネジメントの確立は国境を越えた喫緊の課題となっている。
     我々はサーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍リスク状態の視覚化、治癒過程をモニタリングし点数化するスケール「DMIST」による糖尿病足潰瘍治癒過程の視覚化に取り組んできた。これらの視覚化技術に自動判定機能やリモート機能を取り入れ、地域や国を超えて、誰もがタイムリーに適切なケアを受けられる社会の実現を目指す。