研究ピックアップ
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谷口 健司教授タニグチ ケンジ金沢大学理工学域
研究分野: 河川工学(洪水や氾濫のシミュレーション,大雨災害に関するリスクと対策の評価,人口減少や都市構造変化と水害),水文気象学(温暖化の影響評価,降雨予測精度向上)
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地球温暖化による気候変化に伴い,大雨の激甚化や頻発化,それに伴う大規模洪水の発生が懸念されています.また,我が国においては今後人口減少が進むことが想定されており,都市構造変化も予測されます.
地球環境の変化により,将来の大雨がどのように変化するかを明らかにし,気候変化下での河川の氾濫や土地の浸水について推定を行うとともに,社会構造が変化した際の経済損失や避難困難度といった水災害リスクの評価を行います.さらに,氾濫制御施設や遊水地の建設といったハード対策や,人口減少下における居住地移転や土地利用の変更などの都市計画的施策による被害軽減効果の評価を行い,有効な水災害対策を考究します.
また,リアルタイムでの水災害対策に資する降雨予測情報の構築と活用に関する研究にも取り組みます.
以上の研究活動により,水災害に適応した強い社会・地域づくりの実現を目指します. -
藤生 慎准教授フジウ マコト金沢大学融合研究域 融合科学系
研究分野: 土木工学,防災工学,土木計画学,観光計画学,交通計画学,維持管理工学,東ティモール民主共和国(インフラ・教育・防災・維持管理・観光など)
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私たちは地域住民が安心して生活できる、安全・安心な社会の実現を目指して研究を行っています。研究成果を社会へ還元するために、社会課題に真摯に向き合い、その課題解決に尽力しています。私たちの研究室では,これまで,防災・交通・観光・健康・まちづくりをテーマに、様々な研究を実践しており、これらの知見をもとに、能登の震災復興における安全・安心なまちづくりを、地域自治体、地域住民の皆様と協働で進めています。
研究では、世界最先端のセンサーで取得したビッグデータを用いることで、統計解析からAIまで幅広く研究を行っています。複雑化する社会課題にスピーディに対応することが求められており、「実践的な研究」、「最重要課題からのタックル」、「現場第一主義」を研究室の目標に掲げ、研究・教育を行っています。
グローバルな視点からの研究も取り入れ、東ティモール国立大学と研究・教育における大学間交流協定を締結しました。東ティモール共和国全土を研究・教育を行う場とすることで、地球規模の課題解決にも挑戦しています。
これらの研究をさらに推進するために寄付のご協力のほど、よろしくお願いいたします。 -
森崎 裕磨助教モリサキ ユウマ金沢大学融合研究域 融合科学系
研究分野: 土木計画学,観光科学,防災計画,健康まちづくり,ビッグデータ解析,AI
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近年,DXをはじめとしたビッグデータを活用した,まちづくりが推進されている.金沢大学 交通・防災まちづくり研究室では,観光・防災に着目したEBPM型まちづくりに関する研究を実施している.防災の観点では,オーダーメイド型避難支援システムの開発,災害時に必要となる医薬品需要の将来予測システムの開発等を実施している.観光の観点では,インバウンド観光客の広域観光周遊モデルの開発,スマートウォッチを用いた観光客の生理・行動データ基盤の開発等を実施している.
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エジプトのサッカラ遺跡は、南北7Km、東西2kmの規模の古代エジプト最大の墓地です。この遺跡には最古のピラミッドであるジェセル王の階段ピラミッドなどの多数のピラミッドなど多くの墓が埋蔵されており、古代エジプト3000年間の歴史が隠されています。しかし、サッカラ遺跡の多くの場所は未発掘のままです。日本とエジプト観光考古省の合同調査隊は、サッカラ遺跡北部の東側斜面を発掘し、古代エジプトの王朝初期の墓、ツタンカーメン王の生きた第18王朝時代の墓、クレオパトラ女王の時代の墓が多数発見され、発掘地が大変有望な場所であることが明らかとなりました。今後さらなる発見が期待され、発掘調査、出土遺物の分析、保存修復等に多くの支援が必要とされます。研究をさらに推進するために寄付のご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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北陸地方は、歴史や文化を重んじる土地柄であり、日本考古学に関しても明治時代の北陸人類学会以来、1世紀以上の研究の蓄積があります。私は富山県出身、金沢大学卒業・修了の生粋の北陸人であり、ずっと北陸地方の歴史と文化に触れてきました。その背景を活かして、北陸地方の縄文時代を中心とする東アジアの編物・敷物圧痕をはじめ、金沢大学構内遺跡とその出土遺物、金沢大学資料館所蔵の博物館資料、近代の歴史的建造物等、先史・古代・中世・近世・近現代の多様な文化財を調査・研究しています。特に近年は、民俗・民族調査や三次元計測などの手法も取り入れながら、多角的に東アジアの歴史像・文化像を描くことを目指しています。それだけでなく、これからの北陸地方および日本を支える重要な柱のひとつである文化観光も視野に入れて、公益性の高い調査・研究を進めていきます。
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軽くて安い、どこにでも気軽に設置できる次世代太陽電池の実用化を目指して研究をしております。
毒性物質も一切含まないので、ロケーションフリーな電源として、森林などを伐採せずとも様々な場所に太陽電池を用いることができるようになります。 -
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宮嶋 陽司准教授ミヤジマ ヨウジ金沢大学理工研究域
研究分野: 材料科学、金属、ハイエントロピー合金、アルミニウム合金、銅合金、鉄鋼材料、異種金属積層材、組織定量学、ナノ粒子、レーザー、薄膜、炭素材料、ナノ結晶粒金属
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研究は主に3種類に大別できます。
1つ目は、各種高強度金属材料を開発することで、車や飛行機等の移動用機器を軽量化に貢献します。他にも、軽量導電ワイヤーの開発も行っています。
2つ目は、金属材料のナノ粒子や薄膜を作製し、コーティングや触媒として用いて、結果を社会へ還元します。
3つ目は、炭素系材料の研究です。酸化グラフェン等の炭素系材料と金属ナノ粒子等を組み合わせることで、各種触媒を作製し、SDGsへと貢献します。
https://materials.w3.kanazawa-u.ac.jp/ -
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地球に水や生命、大陸が存在するのは地球の岩盤(プレート)が常に変動しているからだと考えられています。海の底で、地球の80%を占める『マントル』が溶けて移動し、地殻を形成します。しかし、そのダイナミックなプロセスは謎に満ちています。
プレートテクトニクス(岩盤の移動)を理解するためには、プレートのことを誰よりも知る必要があります。その直接的な方法は、『生のマントル』を採取するために海底下6,000メートルまで掘り進むことです。
私たちは、日本および世界の技術の粋を集結し、人類初の生マントルの採取に向けた、準備、研究を行います。ご協力のほどよろしくお願いいたします。 -
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がんの転移はがん患者の最も多い死亡原因です。特に骨へのがん転移は、患者さんの生活の質(QOL) に影響を及ぼします。しかし、その治療法はいまだに存在していません。
私たちは、①骨に転移したがん細胞では通常の免疫応答が弱いこと、②がん細胞が定着しやすい環境を骨内に築いていること、を明らかにしました。
こうした研究成果をもとに、がん骨転移を予防し治療する画期的医療の開発を目指しています。 -
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私は長年にわたり、医師として内分泌代謝疾患の診断と治療を手掛けてきました。研究面では、海外留学中に質量分析計を用いた網羅的測定方法を習得し、これを基に革新的な解析手法を開発し報告しています。2022年には、難治性副腎疾患に関する大規模研究を通じて、AIを用いた疾患予測アルゴリズムを開発し、その高い予測精度で注目を集めました。私は医療AI研究の専門家として、他の多くの診療科や学術分野との融合研究にも積極的に参加しています。また、VRやAIを活用した教育ツールの開発に尽力し、一般市民にも生活習慣病の予防と管理の知識を広めることを目指しています。
〇研究課題
・マルチオミクス、ウエアラブルデバイスを活用した革新的診断予測支援ツールの開発
・マルチデバイス対応医療教育支援プログラムの開発
・健康経営と災害医療の効率化を目的とした領域特化型AIサービスの構築
・総合大学の資源を活用した文理医融合による地域医療の問題解決
未来の医療ってどんなものを想像しますか?私の研究は、教育、研究、臨床の各分野での実績を通じて、医療の未来を創造することを目指しています。 -
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脳を理解することは、人間を理解することともいえます。私たちの研究室では、脳が正しく働くための仕組みや、病気の際に脳にどのような異常が起きているか研究しています。これらを通じて、新しい医療に貢献していきます。
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研究概要
ボツリヌス菌は生後約1歳未満の乳児に感染し、腸内で毒素を作り致死的な麻痺を引き起こします。一方で、成人には通常感染しません。例えば本菌の芽胞はハチミツに含まれることが知られており、赤ちゃんには与えないよう警告がなされていますが、大人はいくらハチミツを食べても全く感染しません。これはなぜでしょうか?
1980年台初頭の研究から、腸内細菌が感染防御に重要であると考えられているものの、その後動物モデルを用いた感染実験は報告されておらず、詳細なメカニズムは現在でも不明なままです。
本研究は、「なぜ乳児だけがボツリヌス菌に感染してしまうのか」という半世紀近くにわたる謎を解明し、新規の治療・予防法の開発につなげることを目的とします。
当研究室では、現在(おそらく)世界で唯一ボツリヌス菌の感染実験を実働しており、無菌マウスやヒト乳児糞便移植マウスを駆使して、実際の感染状態における腸内細菌・宿主・病原体の相互作用を研究しています。ボツリヌス菌という特殊な感染機構を持つ病原体を介して、乳児型から成人型へと腸内細菌叢が変遷していくことの生物学的な意義についても迫ることができると考えています。 -
研究概要
我々は、生体内の様々な病変を超早期に検出可能なイメージング法の開発を行っています。特に、α線、β線等を用いた放射線内照射とX線等を用いた放射線外照射を利用したがんの放射線治療における治療効果増強法と副作用軽減法の開発に取り組んでいます。また、数十年後にはがんよりも致死率が問題になる薬物耐性菌感染症では、抗菌剤などの薬物療法の効果がなくなるため、薬剤耐性菌感染症を克服するために放射線治療の適応を考え、放射線内照射による薬剤耐性菌治療法を研究しています。
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研究概要
原発性胆汁性胆管炎(PBC)を中心に、細胞老化とオートファジー異常に着目して肝胆道系疾患の病態解明を行う。成果を診断治療に有用なバイオマーカーや新規の治療法の開発につなげる
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研究概要
レット症候群は,およそ1万人に1人に発症する女児だけの難疾患です。厚生労働省の発達障害の指定難病に認定されています。1歳くらいまでは正常に成長しているようにみえますが、それまでできていた様々な機能が徐々に失われていき、言葉を話し始めていたのが、急にしゃべれなくなったりと、知能や言語・運動能力が低下してききます。
1999年に原因遺伝子が同定されていますが,未だその治療法の確立には至っておりません。レット症候群に非常によく似た疾患として,MeCP2重複症候群,CDKL5症候群等の神経疾患がありますが,何れもその原因は不明のままで,治療法の開発には至っておりません。
我々は,これらの希少難病の治療方法の確立を目指して日々研究を行っています。 -
研究概要
体内時計中枢・視床下部視交叉上核の神経ネットワークの動作原理を明らかにすること、体内時計中枢が睡眠覚醒を始め様々な生体機能を制御するメカニズムを統合的に理解することを目指しています。さらに、体内時計中枢の異常により生ずる疾患病態の研究や疾患モデルの開発にも発展させていきます。
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研究概要
私たちの研究室が掲げる目標は、近未来のより良い社会を目指すための健康寿命の延伸、アンチエイジングとウェルビーイングです。そのために、現在、以下のような研究課題に取り組んでいます。
・グリケーションを基軸とした老化の基礎研究から応用研究への展開
・パターン認識受容体RAGEの生理作用と病態形成への関与の解明
・国内・国際共同研究の推進による診断法開発や創薬に向けた応用研究
・愛情ホルモン・オキシトシンによる社会性行動と炎症制御作用の分子基盤の解明
研究分野ホームページ:http://biochem2.w3.kanazawa-u.ac.jp/