近赤外色素で生活を鮮やかにする材料開発

古山 渓行 准教授
金沢大学
ナノマテリアル研究所

研究分野: 有機合成化学、色材化学、環境・医療材料

研究概要

私たちは「近赤外光」と呼ばれる光を用いて、環境エネルギーの活用、医療技術の革新、センサーの高感度化などを実現する新しい材料の開発に挑んでいます。近赤外光は身の回りの生活を鮮やかに彩る色の源である可視光と呼ばれる光に類似していますが、ヒトの目に知覚することはできません。しかしながら、近赤外光は太陽エネルギーに無視できない量含まれ、かつ人体への安全性も高いといった明確な利点があります。私たちの研究室の強みは、有機合成の技術を用いて近赤外光を活用できる材料を様々なニーズに合わせて開発できる点です。特に青色の絵の具の原料であるフタロシアニンと呼ばれる色素を元に、これまでに化学・物理・生物・医学分野などに貢献できる近赤外色素材料を開発し、それらの一部は社会実装に向けた取り組みも進んでいます。「見えない光」で「生活を鮮やかに彩る」研究へ応援ご支援よろしくお願いします。

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