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医療

がん発症や再発の予防に向けて:大腸がんオルガノイドを用いた新たな治療戦略の実現

山本 大輔 助教 ヤマモト ダイスケ
所属
金沢大学 附属病院
研究分野
腫瘍診断、治療学
キーワード
消化管外科学/乳腺外科学

 大腸がんは年々増加傾向にあり、2017年から2019年までの全国がん登録データにおいて、最も罹患率が高いがんであり、死亡率も2位となっています。しかし、大腸がんは決して怖い病気ではなく、適切な治療を受けることで治癒が得られることも多い疾患です。

 手術治療は、がんを含めた腸管と周囲のリンパ節を同時に切除する、がんに対する治療の基本であるとともに、最も根治的な治療になります。手術によってがんが根治的に切除できない場合においても、化学療法の著しい進歩に伴い、以前と比較すれば長期間の生存が得られるようになってきています。われわれ外科医師だけではなく内科や放射線科、病理診断科といった他科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士といったスタッフたちと一丸となって、日々の診療にあたっております。
 安心安全な医療の発展のために、是非皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


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研究内容

大腸がんオルガノイドを用いた新たな治療戦略

 患者由来のオルガノイドおよび移植モデルは患者本来の癌の特徴を反映していると報告されており、患者個人の癌に合わせた治療が期待されています。
 私は、申請者らが構築したオルガノイド培養技術を用いて、大腸がん組織から迅速にオルガノイドを樹立し、Wntリガンド阻害剤を含む薬剤感受性試験を行い、周術期における薬剤選択の可能性を探ることで、大腸がんに対する術前術後の治療戦略を構築し、今後の大腸がん患者様一人ひとりに合った医療の基盤構築を目指します。