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医療

脚を失った方が自由生活できる社会を実現する:先端技術を用いた高性能の股義足の開発

内藤 尚 准教授 ナイトウ ヒサシ
所属
金沢大学 理工研究域
研究分野
医療福祉工学
キーワード
福祉リハビリテーション工学、機械工学、バイオメカニクス

 様々な事情により、股関節から脚を切断すると、脚全部の機能を失うことになるので身体の運動能力は大きく損なわれます。そのような下肢切断者の方は股義足(こぎそく)と呼ばれる義足を脚の代わりとして利用することになります。股義足は、股・膝・足の3つの関節を持つため、義足の中で最も高度な機能が求められますが、現状の股義足の機能は本物の脚に遠く及びません。現状の股義足利用者は日常生活において、運動能力の不足による大きな困難を抱えておられます。

安全・安心な社会を実現するための研究をさらに推進するために寄付のご協力のほど、よろしくお願いいたします。


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内藤 尚 准教授 ナイトウ ヒサシ
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研究内容

誰もが安心・安全に過ごせる社会の実現に向けて

 本研究では、下肢切断者の方の運動能力を大きく向上させることができる高機能なロボット股義足の開発を行っています。具体的には、股・膝・足の関節を動力化した部品(ハードウェア)とそれらを連動させて適切に動かす技術(ソフトウェア)の開発と、それらを組み合わせた股義足の開発を同時並行的に進めています。使用者の思い通りに動作する股義足を実用化できれば,日常生活の負担を大幅に減らし、さらにはこれまでは「できなかったこと」(たとえばスムーズな階段昇降や坂道歩行など)が「普通にできること」になることで、下肢切断者の活動や参加機会が格段に拡大することが期待されます。