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ライフサイエンス

ポストゲノム研究: アンチエイジングとウェルビーイング社会を目指して

山本 靖彦 教授 ヤマモト ヤスヒコ
所属
金沢大学 医薬保健研究域 医学系
研究分野
病態医化学
キーワード
生化学、病態医科学、内分泌代謝学

私たちの研究室が掲げる目標は、近未来のより良い社会を目指すための健康寿命の延伸、アンチエイジングとウェルビーイングです。そのために、現在、以下のような研究課題に取り組んでいます。

・グリケーションを基軸とした老化の基礎研究から応用研究への展開
・パターン認識受容体RAGEの生理作用と病態形成への関与の解明
・国内・国際共同研究の推進による診断法開発や創薬に向けた応用研究
・愛情ホルモン・オキシトシンによる社会性行動と炎症制御作用の分子基盤の解明


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山本 靖彦 教授 ヤマモト ヤスヒコ
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研究内容

「愛情ホルモンの作用メカニズムを発見!」

国内外に広がる分野横断的ネットワークで「不老長寿」に挑む

 抗加齢・抗老化は,世界的に高齢化が進展する現代社会において喫緊の課題です。グリケーション研究は,人類にとって永遠のテーマ「不老長寿」に立ち向かう挑戦的なものであり,一分野の知見で成し得るものではありません。研究領域を超えてさまざまな研究手法を駆使するだけでなく,国内外に研究ネットワークを構築してこそ,一体的な研究を推進でき,世界に発信できる研究成果を創出できます。哺乳類のみが持つRAGEが社会性行動に重要な愛情ホルモン「オキシトシン」の機能発揮に重要な役割を担っていることを明らかにした研究成果(Communications Biology, 2019)も,分野横断的な研究から生まれました。

老化研究と愛情研究を両輪に,社会的課題の解決につながる研究を推進したい

 グリケーション反応を解明し,その制御を可能とする薬剤や治療法を開発することで,健康寿命の延伸につながる「不老長寿」研究をさらに追及していきます。加えて,RAGEを切り口としてオキシトシンの機能発揮を司る分子メカニズムを明らかにし,育児放棄や虐待など少子化時代において深刻化する社会問題解決の一助になりたいと考えています。