認知機能からこころの健康を探る
研究概要
これまで臨床場面で出会う精神疾患や神経疾患の人たちの高次脳機能(記憶、注意、精神運動、学習、遂行機能などの認知機能)について評価やそれらの改善のためのアプローチを行なってきました。そのための神経心理学的検査の開発や疾患の特徴に即した認知リハビリテーションの開発も行ない、取り組んできました。現在はとくに、脳疾患(脳腫瘍)と統合失調症の人たちについてのより良い心理社会的支援につなげるための研究を行っています。アプローチに際して、症状だけでなく、認知予備力(認知機能の低下を抑える個人の潜在能力)の影響を考慮するための検討を行っています。また、遠隔でも可能な認知機能評価と心理社会的支援の開発にも取り組んでいます。ご支援の程、どうぞよろしくお願い致します。
研究課題
1.脳腫瘍患者における術後治療転帰に関する心理学的要因と心理社会的支援
2.統合失調症患者の認知機能改善と遠隔支援