自閉スペクトラム症グレーゾーンの遺伝要因と他者の心の類推に関する神経基盤の解明

塩田 友果 特任研究員(日本学術振興会特別研究員PD)
金沢大学
医薬保健研究域医学系

研究分野: 社会科学、小児発達学

研究概要

自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は社会性の障害を特徴とする発達障がいです。ASDの診断基準を満たさないものの、他者の思考や感情を理解することが難しく、社会的コミュニケーションに困難を抱えやすい方たちは、ASDグレーゾーンと呼ばれます。発達早期にASDグレーゾーンを識別し、こうした生きづらさを抱える人たちを適切な支援に繋げることが求められていますが、これまでに有用なバイオマーカーは報告されていません。本研究では、ASDグレーゾーンの遺伝要因と他者の心の類推に関する神経基盤を明らかにし、特異的なバイオマーカーを確立することで、適切な支援につなげることを目的としています。

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